心はジェットコースター
上がったり、下がったり…
心はジェットコースター。
身体のないあなたと暮らして、心では貴方を感じてるんだよ。
でもね。
みんながバケーションに出かけたり、食事に行ったり…
そんな時、私はすごく寂しくなるの。
お一人様に慣れるまで、もう少し時間がかかりそう。
結婚記念日
今日は結婚記念日。
バカ、バカ……
こんなに辛い日にするなんて…
『豆腐の角に頭ぶつけて、死んじまえ!』
あっ.あなたは…もう死んでしまったんだ。
バカは…私だね。
キャスパー現る
廊下を歩くあなたを見たと父は言う。
おばけになったあなた。
陽気に笑って手を振って…
お化けではなく…キャスパーのように明るく現る。
私には、まだ姿が見えない。
ちょっぴり淋しく…ちょっぴり切ない。
今日は…私たちの結婚記念日だ。
しなやかに生きるには
大切な人を失った時
人はどちらかを選ぶ。
✴︎お星様になってあの世から見守っている
✴︎おばけになってそばで見守っている
心の持ち様と人は笑うかも知れない。
でも、この2つは全く意味が違う。
長い闘病で苦しんだ母には、お星様になって見守って欲しいと切に思う。
ある日、突然予告なく死した夫には、星になんてならないで、ずっとそばにいてと願うし、あっちで楽してるんじゃないよと怒りさえ湧き上がる。
だから、そばにいると信じて、毎日話しかけているし、そう信じることで、私自身もなんとか生きている。
日本では、おばけになるということは、呪縛霊とかちょっと怖い呼ばれ方もする。
私はそう呼ばない。
だって怖いもん。
キャスパー◉◉(夫の名前)と呼びかける。
なんか可愛い響きだし、怖がりの私でも怖くない。
そうやって…
私は彼と生きていく。
世間の目なんか気にしない。
私は、肉体のない彼と今も一緒だから。
悲しんでいると…元気出してという世間
元気にしてると…まだ日が浅いのに平気なんだという世間
一番厄介で、一番余計なお世話な世間という他人の意見
私は、私の人生を生きる。
世間と言う蓑に隠れた口裂け婆婆には決して見えない私の大切な愛しい人……キャスパー◉◉と一緒に強く、誇り高く生きていく。
しなやかに生きるには……口裂け婆婆が一番厄介なお化けだと知る。
だから、無視することに決めた。
私が、輝きながらしなやかに生きるために!
私は……
私は……可哀想な人なんかじゃない。
私は……悲しんでる人なだけ。
私は、強くなんてない。
私は、毎日必死に生きてるだけ。
私は……星になって見守っているよと言われるのが嫌い。
私は……まだ、愛しい人がそばにいると信じているから
私は、特別な経験をしている訳じゃない
私は、誰もがいつか体験する事だと知っているから
私は……元気に見えるように振る舞ってるだけ
私は……悲しい顔をしていたら、みんなを心配させる事を知っているから
私は、彼との出会いを後悔していない。
私は、彼が私を愛していたことを知っているから
私は、これからも彼と一緒に生きていく。
私は、彼を愛しているから。
オファーが通った
私は負けない。
私は強い。
ポラリスに導かれて…
私は生きる
はじめての経験
久しぶりにご飯を食べた。
身体が喜んでるのがわかる。
こんな感覚は生まれて初めてだ
星になった日
星になったあなた
魂で結ばれてると信じて生きる
突然の死
悲しすぎると涙が出ないって知ってますか?
突然すぎると脳が思考停止して、何も感じなくなるって知ってますか?
いつものように朝が来て…その風景から愛する人が消えてしまう。
葬儀が終わり、みんなは自宅に帰り普段の生活に戻るのに…
ひとり時間に取り残されて呆然と立ち尽くす。
それでも、涙が出ない。
そんな状態なのに、今日も朝が来て一日が始まる。
窓額
一瞬の芸術
今朝の景色に素直に感動
雨風で少し汚れてしまった窓だけど、そんなことも気にならない芸術作品を自然が作る。